「白い巨塔」の謎?大学職員になるなら知っておくべき「医学部・付属病院がある大学」の3つの注意点とは?

こんばんは。
30歳で私大職員に転職したkenseeです。

このサイトでは、私大職員への転職を考えている方に向けた「転職のノウハウ」や「転職までの準備」などについて、ぼくの実体験をありのままに書いています。

この記事では、大学職員の仕事内容にも関係する「医学部・付属病院のある大学」を転職先に選ぶ際の注意点を書きたいと思います。

ぼく自身も医学部のある大学の職員採用にチャレンジしました。

医学部はやはり大学の中でも特別な組織体制や独自予算など他学部と「扱い」が異なる大学が多いです。

白い巨塔「医学部・付属病院」のある大学ならではの特徴(注意点)を3つまとめてみましたので、ぜひご覧いただければ嬉しいです!

というのも、規模の大きい総合私立大学は医学部をもっているところも多いです。
大規模総合大学を受ける際の注意点としても参考になれば幸いです。

<参考 医学部・付属病院がある大学>
http://www.asahi.com/ad/igakubu/univ/
私立大学は30の大学が医学部・付属病院を設置しています。

 

 

実は危険?大学病院の経営


大学病院と聞くと、規模が大きいし患者さんもいつも多いし、これから医療が必要となる方がますます増えていく中で、経営としてはまず問題ないのではと思う方も多いと思います。

一般社団法人全国医学部長病院長会議が発表した「平成27年大学病院経営実態調査」によると、大学病院長の意識として、1年前と比べて「状況が良くなっている」と答えた割合は80大学病院長のうちわずか6人(校)でした。

逆に、「悪くなっている」「少し悪くなっている」と答えたのは53人(校)。

では、何が悪くなっているのか内訳をみてみると、
「診療報酬改定による収入減」「人件費の伸び」など財務的、経営的な要素が強いです。

また、短期的な課題として、
「収入増」「医療経費増」などの経営的な問題が、医師不足が叫ばれるこのご時世において、人材不足よりも重要な課題として挙げられています。

さらに、長期的な課題としては、
「施設・設備投資」に続き、「財務基盤」が入るなど、病院経営に関する難しさが特に顕著にあらわれています

こうした「財務や経営に課題がある」ことを病院のトップである病院長や医学部長自らが思っているという事実は、医学部をもつ大学の職員を目指されている方には知っておいて頂きたいと思います。

ぼくも医学部のある私立総合大学を受けた際、やはり経営に関する質問も多くあったので、こうした課題に対して自分ならどうするかという答えをあらかじめ用意しておきましょう!

 

キャンパスだけじゃない!病院事務に配属となることも


大学職員は通常ほとんどの方が、大学キャンパスでのオフィス勤務となります。

ただ、大学病院がある大学の職員の場合、配属先にはキャンパスに加えて「大学病院」があるケースが多いです。

病院でよく見かける「患者の受付」や「お会計」などの医療事務は、派遣や臨時職員など非正規職員で運営されているケースが多いです。

専任職員として大学病院に配属されれば、病院経営・施設管理などの企画立案や運営に携わります

どれも大変な仕事が多いですが、医療現場ということもあり、倫理委員会や病院協議会など、医師たちと一緒に仕事を進めていくので、医療の専門的な知識も必要になってきます。

また、医師、看護師、薬剤師、技師(放射線やレントゲンなど)など病院には様々な職種の方がいます。

もちろん医師が一番力を持っているのは明らかですが、基本的に事務職員はこれら病院で働く様々な方のサポートを行うので、多種多様な業務をこなしていく必要があります。

 

医学部の独自性。特別扱い?の「医学部」


医学部は、他の学部に比べて「特殊」です。

例えば、ぼくが現在担当している仕事で、外部との窓口業務があります。
自身の部署では「医学部」を除く全ての学部、学科の対応をしています。

え、医学部は?と思われると思います。
ぼくも大学に入るまで知らなかったのですが、医学部は医学部で個別に外部との窓口、連携部署を持っています

医学部は「特別扱い」という大学は、私立に限らず国立・公立も多いです。

というのも、医学部は産学連携など外部との連携にかかる研究費が、他学部と比べ物にならないくらい多く(ケタが2つ3つ違っていますw)、そこでの知的財産・ライセンスや製品開発に企業は多くの資金をつぎ込んででも寄ってきます。

そのため、契約関係の整理や資金の管理は、「医学部のものは医学部だけで管理するぞ!」という流れになっています。

 

いかがでしたか。

大学によって色々な特徴を持っているので、転職活動をされる際はこうした観点でも情報収集してみてください!

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