30歳で私大職員に転職したkenseeです。
このブログでは、私大職員への転職を考えている方に向けた「転職のノウハウ」や「転職までの準備」などについて、ぼくの実体験をありのままに書いています。
このブログを始めたのは、大学職員への転職情報が全然ない中でもぼくと同じように大学職員への転職に挑戦される方への情報提供やサポートができればと考えたからです。
実際ブログを始めてから、これまで100名以上のたくさんの方からサポートの依頼やご相談をいただきました。
少しでも何かのお役に立てればと思います。 ご相談があればお気軽にどうぞ!
さて今日は、大学職員のやりたい仕事や志望動機でかなり上位にきます「学生のキャリア支援」について書きたいと思います。
転職組の方がよく志望理由にも書かれていますが、実はこのキャリア支援、志望動機に使うには少しハードルがあります。
理由としては、各大学で学生のキャリア支援はかなり手厚く行われており、大学間でも大きな差別化が図られにくいところと、民間企業などの経験を活かすとこがほぼ皆さん同じようなことを書かれます。
よく見るのは
・民間企業での経験を活かして学生の就職支援のサポートをしたい
・自分自身が学生の際にキャリアセンターの職員にお世話になったので恩返しがしたい
がダントツ多いです。
ここでは、そんなマンネリ化した「キャリア支援」の差別化をご紹介できればと思います。
それではスタートです。
志望大学の「上場企業就職率」は知っていますか?
就職率はどの大学でもすぐに検索すれば出てくるかと思います。
ここでは、「上場企業就職率」に注目してみます。
単純に1部上場企業(いわゆる日本の有名企業)への就職率を言います。
大学通信のサイトによると、2020年時点の数字が公表されていました。
https://univ-online.com/article/career/14189/
こちらを抜粋してみます。
自分の志望する大学があれば順位と数字を見ていただければと思いますが、
ここで各大学の順位や数字よりも、「30%」という数字に注目していただきたいと思います。
学生の卒業後の進路でいうと随分多様化した時代になりました。個人事業を行ったり、大学院に進んだり、自ら起業したり、あるいは地元に帰って就職したりと様々ですが、それでも3割という数字が示している通り、
残り7割の学生は上場企業以外のどこかに就職している という事実と
3割は日本の大学全体でもかなり上位である
ということです。
つまり、「上場企業に就職する学生は全体の3割いたらかなり高い」と言えます。
大学職員の志望動機に話を戻すと、「キャリア支援がしたい」と書く人が多いのですが、そこで「上場企業就職率を3割目指します」というチャレンジ精神を具体的にアピールしてはどうでしょうか。
ぼくはどちらかというと残り7割の学生に対する支援を、ご自身の民間企業でのキャリア経験で培った長所を活かしたことをしたい、という方がいいかなと思います。
例えばですが、
・中小企業や地元企業として長年経営してきたノウハウやビジネス戦略などを学ぶキャリア講座の提案
・「老舗企業」などを分析し、大企業に就職することだけが学生にとって必ずしも良いわけではない、という事実を学ぶ講座
など、こうしたことを民間経験を活かして企業を講師として招聘するカリキュラムの構築を教員と考える であったり、地元産業の雇用や活性化を目指す国や自治体との連携による外部資金の獲得など
学生のニーズや現状に沿ったリアリティのある”キャリア支援”を展開していく
という流れもできるかなと思います。
皆さんの参考になれば幸いです!