[更新日:2019年9月1日]
このブログでは、大学職員の仕事をいくつかご紹介しています。
面接のネタに必ず必要になりますので、ぜひご覧ください!
今日は、産学連携という仕事について、たった3分でわかるように解説します。
「企業とのお見合い」
ん?お見合い?コンパの幹事でもやるの?と思われた方。合コン大好きですね(笑)
産学連携は、実際に企業と大学が「お見合い」をするための仲介役の仕事をこなします。
産学連携とは
馴染みのない方にはあまり聞きなれない言葉だと思いますので、具体例をあげて説明します。
企業Aが、主力製品である「ボールペン」を作っているとします。
この企業のボールペンは、今までにない画期的なボールペンですが、
①技術的には優れているものの、それが本当に「良いボールペン」かどうか
②「どのように売っていくべきか」販売方法を模索しています。
そこで企業Aは、大学Bの教授を訪ねます。
「先生、新しいボールペンを作ったのですが、この良さを技術的に素晴らしいと証明してください」
「先生、新しいボールペンを作ったのですが、あまりに新しすぎて売り方がわからず、どのようにマーケティングして売ればいいか、教えてください」
大学は、このボールペンの
「良さ」=「このボールペンはこういう点において優れている」ということを実験などを通じてデータとして提供し、証明します。(受託研究と言います)
また、どのように売れば良いか、他の事例(ノートやシャープペンなど)を参考にしながら、「こうすれば売れる」「こういう人たちをターゲットに売るべき」などの指導を行います。(技術指導と言います)
この企業Aと大学Bの協力を橋渡しする人が大学にいます。
この連携を「産学連携」といって、民間経験を活かせるということもあり、大学職員を志望する方にも人気の部署です。
難しさ・ツラさも
そんな産学連携ですが、2つ「ツラさ」があることを知っておいて下さい。
①専門知識が必要
上の例では、「ボールペン」というわかりやすいものに例えましたが、これが実際の案件では、何に使うかわからない難しい機械や装置(またはその部品)であったり、医学的な証明が必要なバイオ医薬品であったりと、本当に多種多様な相談が毎日舞い込みます。
難しい内容の相談であっても、事務職員がまずは企業の意向やどのような連携を望んでいるのかを把握し、教員と調整するので、専門知識やリサーチ能力が不可欠です。
実際、ぼくの先輩の場合は、文系出身にも関わらず、産学連携では医学やバイオの分野を担当させられ…かなりしんどい思いをされていました。とにかく日々関連する論文を読んで勉強したということです^^;
②大学教授との調整がタイヘン
大学あるあるなのですが、
有名で名の知れた教授こそ「変人」・・・?
実際に、このお見合いが成立するかは教員が連携を受け入れてくれるかにかかっていますが、簡単には受けてくれないケースが多いです。
「何で僕がそれをやらないといけないわけ?」
「忙しいので無理です」
中には威圧的な教員も、コミュニケーションできない教員もいます。
「まあまあ、先生・・・」と穏やかに聞いてもらうところからはじまります。
いかがでしたか。
最後までお読みいただきありがとうございました!