建学の精神とは?大学職員になるために必要な超重要なモノをおさえよう!

[更新日:2019年9月30日]

「建学の精神」

これをパッと聞いて何かわかる人は少ないと思います。

私大職員に転職を考えている方には、とても重要で絶対に押さえておくべきものそれが「建学の精神」です。

「それは何?」
「どこに載っているの?」
「なぜ大切なの?」

色々と疑問の声が聞こえてきそうですが、
この「建学の精神」こそが、私立大学の意味いわば”存在意義”のようなものです。

この記事では、そんな大切な「建学の精神」とは何か、
なぜ私大の「存在意義」なのかについて具体的にわかりやすく解説しています。

また、面接や志望動機で、建学の精神をどのように踏まえるべきかも書いています。

私大職員への転職を目指されている方は、必ずチェックしてほしい内容です。ぜひご覧ください!

 

 

建学の精神とは何か?


用語辞典によると、『建学の精神』とは、

私学の創設者が、学校開設にあたって、どのような人材を育成したいかなどの理念や気概、願いをうたいあげたものです。
どの学校にも建学の精神はあるはずですが、特に創設者が私財を投じて開設された私立学校は、国公立の学校に比べ創立者の「建学の精神」の持つ意味が大きく、それぞれの「建学の精神」に基づき、独自の特色を持った個性豊かな教育の場としての役割が期待されています。
と明記されています。
 
わかりやすく言うと、

私立大学が設立される際、その大学をどのような目的で、どのような大学にしていきたいという「思い」で設立したのかを明示したも
 

と理解していただければ良いでしょう。
(民間企業だと社訓などに当たるもの)
つまり、私立大学が「設立された目的」つまりは「存在する意義」を明示したとても重要なものです。
 
 

どこで見ることができるのか?


簡単に見ることが可能です。
例えば、google検索で、「○○大学 建学の精神」と検索すると、
検索した大学の建学の精神が一番初めのページに出てくるかと思います。
 
例えば、慶應大学だと以下の目的が出てきます。
「気品の泉源、智徳の模範以て全社会の先導者たらんことを欲するものなり」
開学者の福澤諭吉が学問を修める過程で、「智徳」とともに「気品」を重視し、社会の先導者にふさわしい人格形成を志したのが、慶應義塾の精神だと書かれています。
 
また、同志社大学だと、
「自由」と「良心」という建学の精神です。
これは、開学者である新島襄が、学問の探求とともにキリスト教を徳育の基本とする教育機関をめざし、同志社においてキリスト教主義に基づき、自治自立の精神を養い、国際感覚豊かな人物を育成することを教育の理念としたことだと書かれています。
 
このように、各大学により建学の精神は様々ですが、
その大学の目的、目指すべき精神が書かれたものです。
面接の前などに必ずチェックしておきましょう!
 
 

志望動機に建学の精神は踏まえるべきか


建学の精神は、いわば社訓のようなものです。
ただ、なかなかこれを志望動機に加えることは難しいのではないでしょうか。
なぜなら、志望の理由として「建学の精神に共感しました」しか言えないためこれでは全く具体性がないので書類選考で敗退となってしまう可能性大です。
 
また、そもそも建学の精神は、学校設立の「目的」や「思い」であるため、志望理由としては「◯◯の理由で建学の精神にある△△に共感したため」ということも言えなくはないですが、かなり説得力のある「◯◯」の部分がないと、的が外れてしまいます。という訳で、志望動機に建学の精神を入れることは現実的ではないと考えています。
ぼくも志望動機では一切触れませんでした
 
では、全く踏まえないでいいのか。
できれば触れていただきたいのが「面接」です。
面接の受け答え時に、
建学の精神でもうたわれていますように、〜〜については〜〜と思います
などと「そっと」含ませるのが良いでしょう。(無理に入れるとおかしくなるので自然に)
建学の精神は、誰でも簡単に調べることができるので、他の受験者も調べてきている前提ですが差別化ははかれません。
ですが最低限のPRはできるので、頭の片隅に置いておくと良いですよ。
 
 
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 
 
 

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