これからの少子化時代をどう乗り越える?競争力のある大学の本当の「強み」とは

これからの大学運営に切っても切れないテーマとして「少子化」があります。

政府は子育て充実策や保育所の整備などを進めていますが、
依然として少子化に歯止めがかかりません。

少子化がこのまま続くと、大学は大きな影響を受けます。

日本私立大学連盟が平成30年3月にまとめた大学の財務調査によると、
学生からの納付金(授業料など)が法人全体の収入に占める割合は、
平成28年度時点で「47%」に上るとの数値が発表されています。
 (詳細はこちらをご覧ください)

大学を運営していく上で、学生の確保はこれからさらに大きなミッションになってきます。
もちろん、今働いている大学職員や転職を目指される方にも、「学生をいかに確保するか」という観点を持っておく必要があります。

この記事では、大学の収支構造学生を集める大学の特徴にスポットを当て、現状をわかりやすく分析したいと思います。

その上で、「どんな大学が本当に”強い”のか」を探っていきます!
面接でもこうした視点は必ず必要になると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

経営は安定しているか


”強い大学”を考えるときに、大学の経営(儲け)がきちんと成り立っているかを考えてみましょう。

決算書のチェック方法は、この記事でも書きました。

もうひとつ、ある決算指標を見ても判断できます。

「経営がうまくいっている」ことを示す数値として、
経常収支」の差額を見ることで、大学の経営がどうなのかを知ることができます。

経常とは、「通常は」とか「いつもの場合」などの意味で、
いわばその大学法人が「通常は」儲けがあるのか、ないのかを示す数字になります。

例えば、慶應義塾大学の例(平成27年度決算)では
経常収支差額が91億7千万円の黒字となっています。
(決算資料はこちら

絶対安泰ですね・・・笑

逆に、津田塾大学の例(平成27年度決算)では、
経常収支差額が1億5千万円の赤字となっています。
(決算資料はこちら

マイナスの理由は様々であり、赤字だからすぐに経営が危ない!という判断は浅はかですが、ひとつの参考指標として、転職活動をする大学の数字もご覧になってみてはどうでしょうか。

 

 

学生にとって魅力があるか


転職で「強い大学」を選ぶ場合、また、自身の大学を「強い大学」にしていく場合、
大きく3つの大学としての「強み」があるのではないでしょうか。

順番に見ていきましょう。

 

⭐️高校生に選ばれる大学カ

近年、大学を「ブランド」で選ぶ学生が少なくなってきたと高校時代の恩師の先生から聞きました。

高校生の進路選択で、理系を選ぶべきか文系を選ぶべきかは、議論が尽きませんが、
景気の波や、就職での特色など、社会情勢が変わる中でも、受験生に選ばれ続けている大学は「強みがある」言えそうです。

例えば、2018年志願者数全国1位の「近畿大学」ですが、
「実学志向の大学」として「近大マグロ」などの誰でもわかりやすい研究成果の発信や、キャンパスリニューアルなどの改革を続けてきた成果だと言えます。

中でも特徴的な取り組みとして、
・「全て英語で話すカフェ」があり、留学生などネイティブとの英語交流ができる
・「2400席の24時間オープンの自習室」を設置
したりと、
目を引く取り組みが多いです。

ぼくも一度、キャンパスを訪問したことがありますが、本当に活気があり、学生が楽しそうで、印象的でした。

 

⭐️就職の「満足度」

大学生の「就活」についても、解禁ルールが原則廃止になったりと先が見えない状況が続きます。

就活で重要なのは「大学での学びや経験」が「就職」に結びつくことです。

良くも悪くも、4年制大学では、3年生までに進路や志望の企業・分野を決めることになります。
就活の解禁ルールが廃止され、就活がもっと早まるのではないかと危惧されています。心配です。

「就職率」などは各メディア等を通じて、世間に発信されます。

当然、就職率の低い大学には、「大学での学びも少ないのでは」と問題視する受験生も少なくありません。

就職で強いのは、単科大学(例えば教師になるなら教育大学、看護師になるなら看護大学など)ですが、

「満足いく就職ができる大学」であれば「強い大学」として学生に選ばれると言えます。

 

⭐️学生のケアは行き届いているか

大学はいかに学生に「学ぶ意欲」を動機づけ、やる気を持って大学4年間を過ごしてもらうかを考える必要があります。

それはつまり、学生が自主的に学び、成果を出して就活や進学に望み、「自分の大学はよかった」とどこかで還元してくれます。

学生のケアで非常に先進的なのは、金沢工業大学でしょう。
理系中心の大学ですが、
・1年生は、毎日の就学実績をレポートする。これに対して教員がコメントを返すなどのフォローをする
・アクティブラーニングを多くの授業で取り入れている(プレゼン練習など)
・課外活動の支援も活発(ロボットコンテストへの出場などが有名)

などなど、学生が探究心を持って何か成果が生み出せるようサポート体制を整えている大学は「強い大学」と言えます。

 

いかがでしたか。

大学の「強み」について、考えるポイントを書きました。
参考にして頂けましたら嬉しいです!

 

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