こんばんは。
30歳で私大職員に転職したkenseeです。
このブログでは、私大職員への転職を考えている方に向けた「転職のノウハウ」や「転職までの準備」などについて、ぼくの実体験をありのままに書いています。
今日は、「大学の理事長交代の大変革!」について記事を書きたいと思います。
京都にある「京都学園大学」をご存知でしょうか。
京都太秦(嵐山の近く)に本部がある大学で、「経済経営学部」「人文学部」「健康医療学部」「バイオ環境学部」の4学部を有しています。
この京都学園大学ですが、2019年に「京都先端科学大学」と名称変更し、「工学部」を新たにつくる構想を打ち出しました。
というのも、今年3月にあの「日本電産」の永守会長が、大学を運営する「学校法人京都学園」の理事長に就任し、大学改革を一気に加速させました。
永守会長と言えば、日本が誇るグローバル企業の日本電産を、創業からたった自分一代で売上高1兆円、従業員数12万人の超大企業に育て上げたことでも有名な経営者ですが、そんな永守会長が今度は大学の経営に着手したことでも、業界では話題となりました。
早速、永守カラーがどんどん出始めた京都学園大学の大学改革ですが、
・即戦力の輩出(「モーター工学」や「ロボット工学」のような実務を学ぶ)
・世界水準の大学を目指す(世界大学ランキング100位以内)
・社会が求める学部(「工学部」の設置)
・英語教育の充実
など新たな大学に生まれ変わらせるための方針を次々に打ち出しされています。
ここまで大きな転換を迎える大学は少ないと思いますが、運営する法人理事長や学長にユニークなトップが就任した際は、大規模な大学改革が行われ、これまで進めてきた教育のあり方・方向性とは時に全く違った方向に舵を切る場合もあります。
そんな時、大学職員は「大変革」にどう立ち向かうのでしょうか。
理事長や学長が交代するケースは多いのか?
意外にも「多い」です。
基本的に理事長や学長は任期があるので、任期が終われば当然、次の後継者に席を譲ることになります。(任期延長することもありますが)
例えば、受験不正で問題になった東京医科大学。
今年の10月に理事長が交代しています。
学校法人城西大学も、2017年9月に理事長が交代しています。
トップ交代による大学職員への影響は?
ほとんどの場合、新たな理事長や学長が、経営方針や運営指針などを新しく作ることが多いでしょう。
そのため、それに伴う事務作業は少なからず発生しますし、新たなプランニングは教授会や委員会でも議論することが多く、大学職員の(特に本部事務関係部署)仕事は完全に増えます…
京都学園大学のような大転換を迎える場合、「もうついていけない!」と辞める職員も多くいると聞きました。
それだけ、トップの方針は重要になりますよね。
私立大学への転職をお考えの場合、こうした「トップ交代」の大変革にある大学に転職する場合は、少なからずこうした影響もあることをご承知いただければと思います。
逆に、こうした変革の中にある大学は、「即戦力」となる人材が必要になるでしょうから、スキルを持った方はチャンスかもしれませんね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!