30歳で私大職員に転職したkenseeです。
このサイトでは、私大職員への転職を考えている方に向けた「転職のノウハウ」や「転職までの準備」などについて、ぼくの実体験をありのままに書いています。
この記事では、大学の広報について触れてみたいと思います。
というのも、『大学時報』1月号で「大学広報」が取り上げられており、非常に興味深い内容であったのとともに、あ、これ大学職員への転職を目指す方のネタ(やりたい仕事)にもなるなと思ったからです。
⭐️大学時報は「大学職員になるための情報アイテム」としてオススメしています
スマートフォンやタブレットなどの普及もあり、ここ数年で大学が「広報」に力を入れるようになっているのはご存知でしょうか。
これまでは、大学が広報に力を入れることって、オープンキャンパスとか入試とかイベントごとくらいだった気がします。
調べてみてわかったのですが、ぼくの母校の大学もいわゆる「広報課」として広報を専門的に行うセクションができてまだ10年も経っていませんでした。
民間企業でご経験の方ならこんな事態「あり得ない」ことだと思います。
広報や宣伝活動は、民間企業(に限らず国や自治体も)ではもちろん積極的に行っています。
お客さん(大学では学生)を集めることが広報活動の中心だったりしますが、それらが体系的に出来ていなかった、情報発信の仕方が曖昧だったなど、大学の広報には大きな課題があったと思います。
『大学時報』1月号では、大学のホームページリニューアル等による情報発信の在り方の検証が行われています。
具体的でとてもわかりやすいですので、(無料ですし)ぜひ一度読んでみてください。
大学の情報発信 「立教大学」の事例
「大学時報」に掲載されている中で、「立教大学」の事例がわかりやすいのでご紹介します。
立教大学は2017年に大学ホームページを全リニューアルしたとのこと。
ホームページの更新プロジェクトが立ち上がったのが2015年だそうです。
(2年もかかった…というところも大学の組織を表しているような気がします)
情報構造やサイトの在り方、更新体制など様々な観点から見直しがかかったようですが、ここで注目すべきは「大学職員が主体的に関わっている事例」と言えることです。
本文でも
「サイト分析などのリサーチだけでなく、入試やキャリア、就職など いくつかの部門の職員と共に行った複数回のワークショップなどを通じてサイトのターゲットや大学サイトとしてのあるべき姿を探っていった」
とあり、大学職員が大学広報のために活躍できる事例としてあげる事ができると思います。
例えば、前職で営業や広報、システム管理などをされていた方は、こうした観点から「大学職員としてやりたい仕事」を志望動機につなげてみても良いかと思います。
大学の情報発信 「近畿大学」の事例
全国的に見ても「大学広報の先進事例」として出てくるのは「近畿大学」ではないでしょうか。
みなさんこのポスターは見たことありますか?
迫力ありますよね。同時に突っ込みたくなるキャッチーな言葉が印象的です(笑)
これは、2017年の読売広告大賞を受賞した作品(広報ポスターですが笑)でもありますが、こうした広報も、広告代理店やコピーライターではなく大学職員が考えているというのだから驚きです。
近畿大学の広報については、大阪府立大学理事長室広報課の西野さんという方が、近畿大学広報課に1週間派遣されたレポートがとても面白く、印象的でした。
⭐️レポートはこちらから(近畿大学ホームページ Kindai Picksへ飛びます)
大学職員の言葉から「イノベーション=常識をぶっ壊す」というフレーズが出てくることは少ないでしょうが、この記事を読むと、「大学の広報」が変革の時を迎えていること、それにとてもワクワクする気持ちになれます!
「事務作業だけやってればいいや」というのももちろん大学職員に多いのは事実ですが、こうした「面白さ・楽しさ」のある仕事を大学に求めてみるのもいいのではないかと思います。
特に、こうした広報の分野は、民間経験・社会人経験が必ず活かせる仕事です。
大学職員を目指す方にとって少しでも参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!