こんばんは。
30歳で私大職員に転職したkenseeです。
このサイトでは、私大職員への転職を考えている方に向けた「転職のノウハウ」や「転職までの準備」などについて、ぼくの実体験をありのままに書いています。
今日は「大学職員の仕事紹介」をしたいと思います。
多種多様な大学職員の仕事ですが、ぼくのサイトでは「少し変わっているけどインパクト大!」な仕事をご紹介しています。
⭐️過去には「大学発ベンチャー支援」の仕事や、「企業との窓口」の仕事などをご紹介しました。
この記事では、大学職員のやりたくない仕事ナンバーワン?!な異名を持つ「学費滞納の学生への処分」を行う仕事についてご紹介したいと思います。
大学で働くというと、どこか前向きな仕事をイメージしませんか?
ぼくも入職してからこんな仕事があるのか!と知った業務もたくさんありますが、中でも「学費滞納」というやはりネガティブな仕事もあることにも気づきました。
大学職員へ転職を目指される方に、少しでも大学職員の仕事について知っていただければと思い記事を書きました。参考になれば嬉しいです!
学費未納の学生は増えている?
2016年に行われた文部科学省委託調査によると、
「経済的理由」が原因で大学を除籍された学生は、2016年にはなんと6,900人います。(調査の回答率が60%なので実際はもっと多いはず)
「経済的理由」で中途退学、休学、除籍となった学生は、2年前に比べて1.2%増加しているとされています。
数はどうでもいいですが、昨今のブラックバイトなどの話もあり、学生が経済的理由で困っているという事実は、着実に増えていると考えられます。
学費未納の学生に大学職員はどう対応するのか?
まず、学生側から大学に対して「学費が払えない」という相談があるケースが多いとのこと。
対応は、「所属学部・学科の事務室」などの学生窓口であったり、「財務課」「経理課」などの資金を扱う部署で行なったりします。
⭐️立命館大学の場合
学費が払えない場合、「分納」(学費を分割して払う)や、「延納」(支払いを待ってもらうをすることができますが、経済的に困っている学生はいくら分割したり支払いを延期しても根本的な解決にはなりませんので、あまり利用されていないのが実情のようです。
実際にこの事務を担当した先輩職員に話を聞いてみたところ、「学費の滞納」が「◯ヶ月」あれば機械的に、「納入のお願い」(早く払ってよーという手紙)や、それでも払わない場合は「催促状」(早く払え!という手紙)を発行するとのこと。
滞納の期間は大学により異なりますが、短いと2〜3ヶ月、長くて1年程度で、次の処分である「除籍」(大学から出て行け!)の処分を下すことになります。
※除籍となったからと言って、大学にいた事実は消えませんので、滞納していた学費を支払った場合は、大学によって復帰できる場合もあります。
学生から「何とかなりませんか?」「助けてください!」と懇願されたこともあったという先輩。
どうすることもできず、ただルール通りの手続きを進めるだけというのは正直ツラい仕事だったとの事でした…
と、こんな仕事もある大学職員。
ぼくはできればこの仕事だけはやりたくないなあ…と思いつつ、
そもそも学生の経済的な困窮の解決につながる制度や支援が一日も早く現実化されることを願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!