私立/国立/公立の大学職員の違い。「大学職員」になりたい!と思ったらまず読むページ

[更新日:2021年1月25日]

第二新卒に限らず、若手から30歳を過ぎた人まで、民間企業からの転職・中途採用でかなり人気が高い「大学職員」。

このブログを書いているぼくは、30歳で他業種から私立大学職員に転職しました。

ぼくのように大学職員を目指す方に「大学職員になるために準備しておくべきこと」を自分の体験を元に、「わかりやすく」「必要な情報だけ」をお伝えすることをモットーに、情報発信しています。

この記事では、「大学職員の種類(タイプ)」について書きたいと思います。

「大学職員」と一言にいっても、「私立大学」「国立大学」「公立大学」それぞれの職員と大きく分けても3種類あることはみなさんご存知かと思いますが、それぞれ私立/国立/公立の大学では、採用方法・試験内容が全く違うことはご存知でしょうか??

この3つの大学のタイプにより、どのような選考方法で試験が行われるのか?処遇は?なりやすさは?などなど「どのように違うのか」について、わかりやすく具体例をもとに書いていきたいと思います。

まず「大学職員になりたい!」と思ったら、はじめに読むページくらいの感覚で書きましたので、ぜひ気軽に読んでみて頂ければ嬉しいです。

 

 

大学職員はどんな仕事をしているの?


大学職員には学生時代にお世話になった方も多いと思います。

レポートを提出した際のあの窓口の人や、キャリアセンターで話を聞いてくれたあの人も実は大学職員です。

しかし実際に大学職員として働いてみると、学生と全く関わらない部署も多く、本当に多種多様な仕事があります。

大学職員の仕事については主に6つの分野が代表的です。

 ☑️ 学校法人の組織運営を担う法人本部業務

    ☑️ 国際教育・国際交流の活性化支援

 ☑️ 教務事務・修学支援

 ☑️ 入試広報

 ☑️ 奨学支援

 ☑️ エクステンションセンター

 それぞれの内容は「大学職員の仕事がイメージできる6つの仕事紹介(まとめ)」のページをご覧いただければ、6つの代表的な仕事内容とやりがいをまとめていますので大学職員の仕事をイメージして頂けるかと思います。

 

大学の違いによる採用・選考方法の違いは?


私立/国立/公立の3つの大学職員の採用・選考方法を比べてみます。

  採用主体 採用方法 試験内容 対策しやすさ 平均年収
私立

大学法人
(運営する学校法人)

独自試験・面接 筆記試験(ない場合も)
面接

大手大学だと平均1,000万円とも?
国立 国立大学法人

国立大学法人等職員統一採用試験

筆記試験(必須)
面接

 

    ✖️

536.3万円
(H24文科省発表)
公立 公立大学法人
(自治体)
自治体の採用とは別に独自試験を課すところも 筆記試験(必須)
面接

499.2万円
(地方公務員給与実態調査)

この表を見てみると、やはり「私立」が魅力的ですね。

では、実際に採用方法などを具体的に見てみましょう。

 

採用主体・採用方法の違い


これは私立大学=民間企業と考えるとわかりやすいです。

民間企業は採用に関して同業他社、業界で統一的な試験や選考をしたりせず、それぞれ個別に企業ごとに採用しますよね。

大学も同じで、私立大学は独自の採用・試験で評価します。

逆に、国立大学は、大学個別ではなく統一的な試験(筆記試験)が実施され、得点が高かった人が次の選考(面接)に進めます。

国立大学法人等職員統一採用試験」というものを必ず受けなければなりません。

これは、全国でブロックで区分されており(関東や近畿など)、希望する大学の所在地で受験する必要があります。

⇨詳しくはこちらのページから。

また、公立大学の場合は、運営が都道府県や政令市などの自治体であるので、基本的には「自治体の職員(≒公立大学法人職員)」として採用されます。

自治体から出向もできますが、公立大学法人の職員になるには大学が個別に設ける選考を受けるのが早いです。

国立大学と違ってバラバラですが、筆記試験の対策も必要です。

<参考:2019年5月募集開始 名古屋市立大学職員の募集ページ より>

試験職種 試験区分 区分説明 採用予定人数 試験案内・申込書
事務職員

事務一般

(新卒・第二新卒)

職務経験が通算3年以下の方が対象

10名程度

試験案内(新卒・第二新卒 区分)(PDF 195.0 KB)

試験申込書(新卒・第二新卒 区分)(PDF 135.1 KB)

事務一般

(職務経験者)

職務経験が通算3年を超える方が対象

7月中旬に掲載いたします。

 

 

年収に差が…?!


私立大学職員の年収については、ネット情報によると「40代でも1,000万円」もらえるところもあるようですが、正直なところ公式に発表されているものがありませんのでわかりません

ぼくもまだ30代ですが、先輩などと話をする中で年々の昇給などにより1,000万円が近づくのは事実だと思いますが、まだまだ大台には乗りませんね・・・

国立や公立は、公式発表の数字がありますので参考になるかと思います。

平均年収は比較することは難しくても、「初任給」なら私立であってもほぼ全ての大学が公表しているので比較できます

いくつか有名大学の例を抜粋してみました。

大学名 初任給 実績 その他
慶應義塾大学 21万5000円

25歳/23万2400円
30歳/34万5800円

ボーナス6.4ヶ月程度
早稲田大学 22万3420円 住宅手当を含む
立命館大学 21万1500円 25歳/25万0000円
30歳/33万0000円

年収例
25歳独身450万円
30歳子供1人650万円

関西学院大学 20万400円
(国立)
東京大学
21万4144円

22歳 係員 268万1000円
35歳 主任 538万円
50歳 副課長 728万7000円

(公立)
首都大学東京
19万8800円 ボーナス4.5月

⭐️年収について詳しく知りたい方はこちらから。

 

私立・国立・公立でこんなにも様々な「違い」があることがわかって頂けたかと思います。

このブログはそんな3つの大学職員でも「私立大学」の職員になるには何が必要なのか?どんな情報が必要なのか?など、私立大学職員に転職・中途採用するためのノウハウをどんどん情報提供しています

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最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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